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紫外線カメラ (UV)

 

特殊波長カメラについて (UV)

「産業用カメラ」は、人の目に代わるセンサとして注目を集めます。
「特殊波長カメラ」は「肉眼」とは異なる現象が捉えられます。

※「特殊波長カメラ」を通じて、「目では補足し難い現象」が検査対象になります。

カメラ仕様の違い

  • 産業用カメラ:「可視光領域」で「物体形状」などを捉える仕様。
  • UVカメラ:「~400nm」で「傷や汚れ」、「輝度差」を捉える仕様。
選定上のポイントについて

モデル選定にご不安がある場合などについては、
ご用途や撮像対象と合わせて、お気軽にお問い合わせ下さい。



 

【1. 産業用カメラとの違いについて】

※ 「ハイエンドな検出システム」では、 複数カメラを適用した構成が見られます。

通常、産業用カメラは、人の目に代わり
「微細な現象」や「高速現象」を捉えます。

特殊波長カメラは、肉眼では認識できない、
「情報差異」が捉えられる利点があります。

▼ ご用途に応じた使い分け

ー 産業用素子:「微細な現象」や「高速現象」を明瞭に捉えます
ー 特殊波長(UV):「細かな傷」や「汚れ」などを捉えます


 

【2. 特殊波長について】

※ 紫外線カメラは、「紫外線照明」、「バンドパスフィルタ」の使用が推奨です。

可視光での撮像と異なり、
特殊波長下では独自の反応(吸収・反射)が
波長帯に応じて確認されます。

▼ UV/紫外領域

【欠陥・品質検査】
ー 導入例1:物体表面の「微細な傷」、「プラスチックの皺」検出に有効です
ー 導入例2:樹脂などの「表面加工剤」を検出する際に有効です

【素材の選別】
ー 導入例3:UV光の吸収を利用した、「プラスチック選別」に有効です

【放電検出】
ー 導入例4:UV光の放射を利用した、「電線架線」の保全検査に有効です


  🡹 「産業用素子」と「UVカメラ」の違いは、上記タブをご選択ください。

  • 撮像サンプル

    Alvium 1800 U-812 UV x サンプル画像

    カメラセンサーは「機械の目」として用いられますが、「可視光カメラ」では検出し難い対象が存在します。
    「UVカメラ」を通じて、「見えない情報」や「見えにくい情報」が明瞭に記録できます。

    ※「紫外線」は非常に散乱しやすい為、「微細な傷検出」や「透明な対象物」にも有効なケースが存在します。
    ※「アイコン」を選択することで、対象の項目にジャンプ致します。

     


     

    ▼ 品質検査 (プラスチック包装)

    "透明の傷が見えない!"

    撮像対象:プラスチック包装の傷
    可視光の課題:可視光では、透明な素材の識別が難しい (コントラスト)
    UVの利点:特定波長下では、皺や表面の傷が浮かび上がる

     


     

    ▼ 外観検査 (金属 + プラスチック)

    "プラスチックの傷が埋もれる!"

    撮像対象:金属 + 黒プラスチックの微細な傷
    可視光の課題:可視光では、輝度差を出すのが難しい (コントラスト)
    UVの利点:特定波長下では、表面のスクラッチが浮かび上がる

     


     

    ▼ 印刷物の検査 (インク検査)

    "特殊インクの効果が分からない!"

    撮像対象:特殊印刷の結果
    可視光の課題:可視光では全ての印刷が浮かび上がる。
    UVの利点:特定波長下では、インクが透過する

  • 主な対象製品

    UVカメラ (Sony社製 IMX487)

    ※ 産業用の検査に適した、200nm~400nmの波長に対応した仕様

    モデル名 メーカー 通信規格 フレームレート 特徴
    Alvium G5-812UV Allied Vision Technologies 5GigE 58 fps 最小5GigEカメラ
    Alvium U-812UV Allied Vision Technologies USB3.0 51 fps 超コンパクトカメラ
    fxo487XGE SVS-VISTEK 10GigE 87 fps 高帯域 / 通信安定性◎
    fxo487MCX SVS-VISTEK CoaXPress2.0 87 fps 高帯域 / 高速通信
    fxo487CX12-2C SVS-VISTEK CoaXPress2.0 194 fps 高帯域 / 高速通信
    Alvium 1800 C-812UV Allied Vision Technologies MIPI CSI-2 58 fps 超コンパクトカメラ

    Sony社製 IMX487の利点

    高解像 UVセンサー (810万画素)
    「IMX487」は最新型のSony社製UV対応素子です。
    産業用検査に適した200nm~400nmの波長に対応した仕様です。

    「紫外線センサー」の中でも、8.1MPの高解像度を保持しており、
    「検出対象が小さい」場合、「検出精度の向上」にも最適な仕様です。

    Sony社製素子の魅力 (高感度・低ノイズ性能)
    「IMX487」はSony社がリリースした、最新型のUV対応素子です。
    最新の小型化技術と、低ノイズ撮像性能が実装されています。
    「UV透過率の高い素材」を採用したことで、高感度撮像が可能です。

    素子設計の魅力 (裏面照射構造 / Back Illuminated)
    IMX487には、「Pregius S」の裏面照射構造が採用されています。
    従来の素子よりも入光率が高く、効率よく光を集められます。
    高品質な撮像には最適な仕様です。

  • 導入用途

    産業用途

    欠陥検査


    UVイメージセンサーは、
    その短い波長を生かした「細かな傷」や「接着剤の塗布検査」に有効です。

    ▼ 接着剤の塗布検査 (光を吸収)
    蛍光剤が含まれている場合、UV光に反応して発光致します。
    蛍光剤が含まれない場合でも、UV光と対象の波長次第で輝度差が発生します。

    ▼ 表面の微細な傷 (光を反射)
    UV波長では光が乱反射し、表面の細かな傷が見えやすくなります。

     


     

    プラスチック素材の選別

    素材の選別検査


    UVセンサーでは、UV領域ならではの特殊な反応が捉えられます。
    例えば、可視光では差異が検出できない「透明プラスチック」や「硝子」。
    特殊な波長領域で反応差がある場合、検出対象の「選別」に有効です。

    ▼ 透明プラスチックの選別 (光を吸収)
    紫外線カメラでは、「紫外線環境」ならではの反応差が記録できます。
    検出対象の特性次第ですが、UV領域では「透明素材」の反応が現れる事が有ります。

    ※ 光の吸収差により、「紫外光」と「可視光」では検出結果が異なるケースが存在します。
    ※ 「UV波長」での反応差がある場合には、「素材選別」に貢献致します。

     


     

    電線の品質確認

    保全検査


    技術革新に伴い普及する、「検査の自動化」や、「設備の無人化」。
    一部の保全検査では、UVセンサーが有効な場合が存在します。

    ▼ 電線の摩耗箇所 (光を放出)
    電線や架線は経年変化や摩耗により劣化していきます。
    劣化の程度により、該当箇所から紫外光が放出される場合が有ります。

    ※「UV素子」は、ケーブルの保全検査に対して有効なケースが有ります。


  • カメラ仕様から探す

    カメラ仕様から探す

    主な対象製品以外にも、多数のカメラをご用意しており、
    トップページの「カメラ仕様から探す」から検索が可能です。

    解像度やフレームレート、インターフェースなど、
    ご希望のカメラの条件を選択頂きますと、ご希望の条件に合うカメラが選択出来ます。

    ※ Sony社製UV素子を搭載したモデルで探す場合には、「IMX487」をご選択ください。