コンタミネーションの発生原理と弊害 | ダウンストリーム式プラズマクリーニング原理 | 主な使用方法 |
コンタミネーションの発生原理と弊害
なぜコンタミネーションが発生するのか? |
試料表面に堆積したコンタミネーション |
アウトガス等で試料表面が炭化水素系ガス分子に覆われる
▼ 電子ビーム(一次電子)を試料に照射すると試料から 二次電子(<50eV)が発生 ▼ 二次電子が試料表面近傍のガス分子を分解 ▼ 分解されたカーボンが試料表面で重合・堆積 |
|
コンタミネーションによる弊害 |
■ 試料汚染 | |
・像コントラストや分解能の低下 (特に極表面観察時の低加速電圧や、コントラストが得づらい平坦な試料において顕著) ・コンタミ付着による試料最表面の形態変化、偽信号の生成 ・EDX,EELS等の元素分析や、EBSDのような表面敏感な分析の弊害 |
|
■ 光学系コンポーネント汚染 | |
・検出器の検出効率・感度の低下 ・アパーチャー汚染によるビーム電流の変動・光学系分解能の低下 ・鏡筒内汚染によるビームドリフト・フォーカス変動・収差 ・光学系(X線・EUVミラー, 回折格子,FZPなど)の反射率や透過率の低下 |
|
汚染された試料 |
汚染されたコンポーネント |
ダウンストリーム式プラズマクリーニング原理
|
主な使用方法
予防的な使い方 アンチコンタミネーション:コンタミを堆積させない |
汚れを真空試料室に持ち込まない |
||||
Case1
|
Case2
|
Case3
|
||
卓上型プラズマクリーナーで 試料ホルダをPreクリーニング |
試料交換室で試料やホルダを Preクリーニング |
試料室内でPreクリーニング、 同時に試料室内のクリーニング |
||
試料やホルダの表面にはコンタミネーションの原因になるハイドロカーボンが付着しています。真空試料室に試料やホルダを入れる直前にクリーニングすることで、試料室内へのハイドロカーボンの持込みを防ぎます。 | 装置にプラズマソースを設置できる試料交換室がある場合、交換室で試料やホルダのPreクリーニングを行うことで、試料室内へのハイドロカーボンの持込みを防ぎます。 | 装置に試料交換室が無い場合は、試料室に設置したプラズマソースを用いて、試料室内で試料やホルダのPreクリーニングを行います。この時同時に、試料室内のクリーニングにも効果があります。 | ||
適応機種:Tergeoシリーズ
|
適応機種:EM-KLEEN, SEMI-KLEEN
|
適応機種:EM-KLEEN, SEMI-KLEEN
|
||
真空試料室内の定期コンディショニング
|
|
汚染の原因となる炭化水素は至るところに存在し、様々な経路で試料室内に侵入します。対象サンプルそのものが汚染源である場合もあり、試料室内は徐々に汚染されます。定期的に試料室をクリーニングすることで、試料室内に残留した炭化水素を分解除去し、試料室内を清浄な状態に保ちます。
適応機種:EM-KLEEN, SEMI-KLEEN
|
除去的な使い方 クリーニング:堆積したコンタミを取り除く |
汚染された試料やコンポーネントのPostクリーニング
|
|
電子ビーム照射により付着したコンタミを除去クリーニング
たとえば…
・分析などで長時間露光により試料表面に堆積したコンタミネーションの除去 ・アパーチャーや検出器の再生クリーニング |
|
PIE Scientific 社 <プラズマ処理によるコンタミネーション除去/表面処理>
製品に関してのお問い合わせ